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2004年06月20日
ブーニンさんのピアノ
暑さにも負けず、熱風にもくじけず、サントリーホールまでクラシックを聴きに行ってきました。かなり久しぶりです。
演奏はプラハ放送交響楽団、ピアノはスタニスラフ・ブーニンでした。
スタニスラフ・ブーニンと言えば、多分私と同世代でピアノをやっていた人には印象深いのではないのでしょうか?
私が彼のピアノを初めて聞いたのは、1985年のショパンコンクールの様子を放送したNHKスペシャル(「ショパンコンクール~若き演奏者たちの云々…」とかいうタイトルだったと思う)だったのですが、その頃一応ピアノを習っていた私は彼の弾くショパンに非常に衝撃を受けたのでした。なんというか、「こんな弾き方しちゃってもいいの?」という感じ。多分曲目は華麗なる大円舞曲だったと思います。もちろん、他の人が彼の真似をして弾いてもただの乱暴で雑な演奏になってしまうだけだと思いますが、当時の彼の演奏スタイルにはさらに魅力とそれを上回る衝撃があったのでとにかく度肝を抜かれたのでした。(あんまりピアノの先生には誉められない弾き方だと思う…きっと)
そして、今回の私のお目当てはブーニン氏のピアノ演奏でした。上でこうまで語っておきながら、実は生で聴くのは初めてでした。チケットを手配するのにちょっと出遅れてしまって、いわゆる「よい席」が取れなかったため、前から4列目左サイドという席になってしまいましたが、ブーニン氏の手の動きはばっちりと見ることができ、彼の演奏を堪能できました。やっぱり、凄かったです。私にとっての彼の演奏の印象は十数年前に見たショパンコンクールの映像と、その後の何枚かのCDだったのですが、衝撃はそのままに更に円熟さを増しているような印象でした。
今日の演奏会は、演目が「モルダウ(スメタナ)」「交響曲第9番 新世界より(ドヴォルザーク)」「ピアノ協奏曲第1番(ショパン)」という親しみやすい(というか、私が知っている)ものだったので、非常に楽しみました。コンサートに行って知らない曲を知る楽しみもあるけれども、知っている曲を改めて生で、一流のプロの演奏で、サントリーホールで聴くことでこんなに違うのか、と思いました。
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