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2001年04月13日

季節はずれの読書週間

またしても、季節はずれの読書週間に突入です。というわけで今読んでいる本、読みつつある本のご紹介。
1冊目:「黄昏の岸 暁の天」 小野不由美 (講談社文庫)
いわゆる十二国記シリーズの最新刊です。前まではティーン向けのホワイトハート文庫での刊行でしたが今回から講談社文庫へお引っ越し。さすがにティーン向けの文庫を購入するのは恥ずかしかったし、内容的には大人の鑑賞にも充分耐えられるものなので、今回の引っ越しは歓迎だったのですが、ただホワイトハート文庫の方は挿し絵が入っていてその挿し絵画家さんの描くイメージが世界観とぴったり一致していたので、ちょっと残念に思っていたら、なんと後追いでホワイトハート文庫にも収録される模様。やるな、講談社。
内容については新刊なのでまだ伏せておきます。が、今回「オールスターキャスト」という感じで、前作「図南の翼」から5年待たされたファンにはたまらないつくりかも。
かくゆう私も5年待ったくちです。5年前のGWだったか正月休みだったかの前に、「小野不由美の十二国記シリーズは面白いらしい」という話を聞いて、最初に「月の影 影の海」を買ってきて読んだらはまってしまって、翌日本屋の棚に並んでいた十二国記シリーズ(当時6冊)を一気に買って、長期休みを幸いに一気読みしました。…幸せな休みでした。
次の話は、7月に出るらしいのですが、次のタイトル当てクイズ、しません? 私の予想では今度は「山」とか「嶺」とか…「雪嶺」とか入ってきそうな気がするんですけど、いかがでしょう?>>十二国記ファンの方々。

2冊目:「バトル・ロワイヤル」高見広春(太田出版)
やはり買ってしまいました、原作本。ついでに同じ厚さで棚に並んでいた設定本もセットで買っちゃいました。設定本を読んでいてちょっとびっくりしたのは、この小説が発売されることになったきっかけ。角川のホラー大賞を最終選考で落選したこの作品が発売されたきっかけに私の知っているとある人がからんでいたのです。その人がいなかったら、あるいはこの本を取り上げなかったらこの作品は世に出てなかったかもしれない、と思うと巡り合わせに不思議な感じがしました。
しかし、本もベストセラー入り、映画も邦画大ヒットとなってしまった今となっては、角川書店も「儲けそこねたなー」って思ってるかもしれませんね。角川書店だったらもっとうまい…というかえげつないセールス方法でじゃんじゃん売り上げていたかも。
小説自体は、やはり引き込まれる感じでぐいぐい読んでしまいました。映画だと2時間なのではしょられてしまっている各生徒のエピソードや生き様や死に様が丹念に描かれていてよかったです。600ページ以上ある大作なのですが、一晩で一気に読んでしまいました。ただ、担任教師像は原作より映画の方がよかったと思うのですが。

3冊目:「流転の海」シリーズ 宮本輝(新潮社)
友人のお勧めで読みはじめた宮本輝、今はシリーズ一巻目「流転の海」の途中で止まってます。こちらも一気に読んでしまいたいのですが、一気読みさせない「何か」を感じさせられたのでゆっくりと読むようにしました。
人物像がすごく魅力的です。…まだ途中なので、感想はなし、ということで。

2001年04月13日 22:48

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