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2003年11月23日
ミュージカル「天使は瞳を閉じて」
エンターテイメント強化月間その2。
銀座で「天使は瞳を閉じて」というミュージカルを見てきたのでした。
そして、その後は午後4時すぎという中途半端な時間にもかかわらず、銀座の裏通りの方をさまよって「知る人ぞ知る」という感じの素敵なワインバーを発見。おすすめのチーズ(20種類以上の世界のチーズの中から好きなものを選ばせてもらえる)やキノコの紙包み焼を肴に、「100年に一度」「一生に一度」の出来と言われているボージョレヌーヴォーを頂きました。美味しかった。
さて、ミュージカル「天使は瞳を閉じて」の感想。一応、ここから下はネタばれです。
舞台を見に行くにしても、旅行に行くにしても、大体2パターンのアプローチの仕方がある。予備知識をしっかり入れていく方法と、全くというか意図的にそれに関する情報をシャットアウトして当日に臨む方法である。
今回のミュージカル「天使は瞳を閉じて」は後者の全く情報を入れない方法で見た。開演の寸前に一緒に観劇した(そして、チケットも取ってもらった)友人が、「そうか、全くこの劇のことを知らないで見るのね、いいなあ」とポツリと云ったのが印象的だった。
核戦争(?)後のもうほとんど人類の残っていない地球、そこに残った”透明な膜”に覆われメディアの発達した奇妙な街、そこに集う若者達、更に彼らを見守る(そして見守ることしか出来ない)天使。
…という設定で始まるのだが、始まった時からフライング(宙吊り)、華やかなミュージカルナンバーと魅せる工夫がされていて、すっかり見入ってしまった。ストーリーも後半の展開がハイテンポ過ぎてついていきずらい部分があったが、登場人物のセリフや心情にいろいろと考えさせられる部分が多々あった。特に、一幕終了前の「私が捨てたもの」というナンバーは、楽曲の美しさと、夢に挑戦し続けて敗れ続ける「ケイ」の切なさが相まって、私的にはナンバー1だった。
さてこの舞台、初演は15年前、再演は12年前である。勿論、初演や再演については全く知らない私に、友人は『復習用』に再演のビデオを貸してくれた。アフターケアもばっちりで、至れり尽せりである。再演はもちろん普通のお芝居であるので、「舞台版」を見た後で、今回のミュージカルがどのように印象を変化させるか、それも楽しみである。
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