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2014年の感想文

2014年の感想文

2014年はお芝居9回、落語3回、フィギュアスケート競技会2回、フィギュアスケートショー7回、
花火大会1回、演奏会1回を観に行っていました。
…アイススケートとお芝居の数が拮抗しているのは実は内緒です(苦笑)。

3月
「9days Queen~9日間の女王」@赤坂ACTシアター
田畑智子の凄味が怖かった度:☆☆☆☆
堀北真希さん主演、上川さんが語り手役という豪華な舞台。
生で観る堀北さんは顔がちっちゃくって可憐でした。
お芝居のほとんどが室内で分厚い壁に囲まれた「箱」の中で進んでいくのですが、最後、すべて壁を取っ払った刑場のシーンでの荒涼さが際立ってました。


「ヒトミ」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
あれから19年たちました度:☆☆☆
初演で上川さんが好きになった舞台。あれから19年とか思うと感慨深いものがあります。
ヒロインの實川さんがナチュラルでかわいかった。


「あなたがここにいればよかったのに」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
ダメ男はお芝居でもイケメンでもダメ度:☆☆☆
ケン・グリムウッドの「リプレイ」を原案としたお芝居。学生時代に読んだこの本は凄く印象に残っていたので楽しみにしていたのだが、原作の「繰り返し同じ人生を生きることになる面白さと理不尽さとずれ」といった部分が取り上げられておらず、そこがやや不満。
普通にアコースティックシアターのお芝居としては阿部くん演じるヒロインの恋人のダメ男っぷりが素晴らしかった(笑)。


8月

「TRUTH」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
主人公3人のバランスが…度:☆☆☆
こちらもかつての代表作の再々演。上川さんが出てた初演、再演に比べると個人的な嗜好の関係でどうしても点が辛くなってしまうのは重々承知の上で、主人公3人(畑中君、大内さん、三浦君)のバランスが良くなく、友人設定に無理があり残念だなあと。あ、畑中君の上腕二頭筋は素晴らしかったです。


「涙を数える」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
こちらは客演とベテランのバランスが良かった度:☆☆☆☆☆
新作時代劇。これまでの原作あり、オリジナルを含めたキャラメルの時代劇の中でもかなりの出来だった。特に客演含む主役3人が良かった、こちらは役者の年齢が離れていても気にならなかったのになあ。また、脇の阪口さん、西川さん、岡田さんもよかった。殺陣が山ほどあって迫力。


「わたしの星」(ままごと)@三鷹市芸術文化センター星のホール
良い作品を見せてもらいました度:☆☆☆☆☆
出演者全員とスタッフの一部がオーディションで選ばれた高校生という若々しい舞台。あまり期待をせずに見に行ったのですが、完成度がすばらしく高校生のキラキラした夏休みの成果を見せてもらいました。役者全員がキャラが立っていて、女子高生らしいテンションの高さがかわいらしかったです。


9月

「無伴奏ソナタ」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
再演ならではの完成度:☆☆☆☆☆
2年前の舞台の再演版。客演も含めて全員の役者が初演のままということで、非常に完成度の高い舞台となっていました。やっぱり主役の多田くんとウォッチャーの石橋さんが素晴らしかったなあ。これも原作本を読みましたが、よくこの話を舞台化したなと。


11月

「SHIP IN A BOTTLE」(OOPARTS)@東京グローブ座
舞台装置が危なっかしい度:☆☆☆☆
「水曜どうでしょう」のミスターこと鈴井さん作、演出、出演の舞台。舞台一面が複数のシーソーで構成されて「船」を構成しているのだが、役者さんが誰か足を挟むのではないかと見ていて冷や冷やしました。話としては途中の回想シーンの挟み方がちょいくどかったが、ブラックな感じで面白かったです。藤やんは役者としても相当な存在感でした。


12月

「太陽の棘~彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう」(演劇集団キャラメルボックス)@サンシャイン劇場
岡内さんに狂気が足りない度:☆☆☆☆
随分長いタイトルだなあ、と思って見に行ったら割とタイトルそのまんまのお芝居でした。
今回、脚本が成井氏ではなくほさかようさんで新作だったこともあり、観ていて「この物語をどこに収束させるのか」とヒリヒリ感がありました。
物語のキーマンである岡内さんにはもっと狂気が欲しかったなあと。「平常通りに振る舞っているんだけれども、傷口に触れられた途端に空気が変わるヒヤッとする感じ」とか後半事実が明らかになるにつれ心の内を吐き出していく狂気とかが足りなかったように思う。退団や休業中の他の女優さんだったらどんなふうに演じただろうかとふと考えてしまいました。

2014年はこんなところで…。